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省エネ計算~居室の構成と人感センサーについて~

やっと省エネ計算事務所らしい投稿です(`・ω・´)

最近

「玄関に人感センサー付きの照明を実装しているのに計算書で評価されないときがあるのはナゼ?」

というお問合せをいただきます。

回答を!下記にまとめていきたいと思います。

※以降出てくる画像データは建築研究所のサイトとフリー素材よりお借りしています。


まず省エネ計算をするときには

①主たる居室

②その他の居室

③非居室

3つの構成に分けます。


ここで

重要なポイント①

主たる居室の定義は… 例)リビング、ダイニング…キッチン!!!!

(必ずしも建築基準法の居室の定義と同じになるわけではないんですね!)

重要なポイント②

室を分類するときは、「間仕切りや扉等で区切られた」区画を室の単位とする!!!!

(アコーディオンカーテン、ロールスクリーン、閉じることが出来ない欄間や下部が空いている吊り押し入れ、上部が空いている造り付けの家具、キッチンカウンターなどは「間仕切りや扉等」から除外されます。)


と、いうことは…

1ルームタイプのお部屋は…

ポイント①より、キッチンが設置される廊下は主たる居室…

ポイント②より、間仕切りや扉で区切られず連続する空間となる玄関(下足入は下部が空いているものとした)も主たる居室…

↓  こうなります ↓ 

と、いうことは?!

玄関や廊下に設置される照明は、主たる居室に設置される照明として評価をすることになるわけです。


それなら、

「主たる居室の照明評価において人感センサーを評価したらいいのか~」

となるのですが、

人感センサーの評価ができるのは ③非居室 のみ 

なんですね(._.)

せっかく人感センサーを付けているのに評価されない原因はここにありました。


ここからは私の経験上のお話になりますが。

★人感センサーの評価でBEIの数値は0.01良くなるかならないか

★玄関ダメならトイレかウォークインクローゼットに人感センサー付けちゃう

★キッチンと玄関の間にドア付けちゃう(これは意匠設計に影響するのでほとんどないですが。)

  ↓こうすることで主たる居室が緑枠範囲から赤枠範囲に…玄関照明の人感センサー評価できる!↓ 

などなど…

省エネ基準に適合させるだけなら人感センサーの評価がなくても、

他の設備の評価で十分に基準を満たせると思いますが、

ZEHを取りたい!!GX志向型を狙いたい!!

となってくると、人感センサー評価で動くBEI:-0.01(ecoka調べ)は貴重な評価になります。


いかがでしょうか…

今後は、他にもよくいただくお問合せ内容をブログで公開していけたらなと思います。


毎月書くと決めたブログが更新できず悔しいです。気が付いたら9月終わってました。

また別のブログで書きますが、みんなで福岡に行きました。

今月末は社員旅行も控えてます。

心も身体も健康第一に。

10月もどうぞよろしくお願いいたします。